割り切りの意味

割り切りの意味で付き合ってた男性が、いちいち「割り切りの意味でね！」って付け加える人だった。
別に・・・期待してないですけど。割り切りの意味、セフレってことでしょ？
こっちもそんな・・・本気にならないから、警戒しなくてもいいのにって。
エッチの最中でも「好きだよ・・・割り切りの意味で！」って。
別にそんなの言い足さなくても分かってるし、いちいち言う必要ってある？
私にというより、むしろ自分に対して確認してるかのような言い方だよね。
「好きだよ・・・割り切りの意味で！」
割り切りの意味でと語尾に付ければ、すべてがチャラになる、ウソついてない、騙してない、俺は誠実。
そう思いこんでるのかなって。
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なんかこういう人、可哀想だよね～。
割り切りの意味でって言いわけを用意しないと何もできないの。
人を好きになることも、人を大事に思うことも、気持ちが盛り上がってしまうことも・・・全部「割り切りの意味で」の一言でチャラにしようとしてる。
結局こういう人は、自分に言いわけしているようでいて、自分を騙してるんだよね。
ズルい自分を受け入れたくない、それで回避しようとしてるだけ。
ズルいことは「俺ってズルい男」って覚悟もってしないと、人間として不誠実って気がする。
「割り切りの意味で」って言われるたびに、そこでバサッと切られたような気持ちになるんだ。
別に彼のこと、好きじゃないし、割り切りの意味だからどうでもいいんだけど、目の前にいる人間に対して「割り切りの意味で」っていちいち確認するように言うのって、失礼だなってしみじみ思うんだ。
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